一瞬の風になれ 佐藤多佳子・著(講談社)
機械科3年 B

この小説には、主人公・神谷新二、その兄・健一、新二の親友・一ノ瀬連、陸上部の根岸康行が登場します。新二が中学までやっていたサッカーをやめて、親友の連(れん)と一緒に高校進学、陸上部に入るところから始まります。
連は全国クラスのスプリンターでしたが、陸上部をやめていました。その後新二と連が一緒にいるのを見た根岸が、陸上部に勧誘します。
最初はやる気がなかった新二ですが、連の「一緒に駆けっこをするのが好きだ」という言葉や、兄の応援で次第にやる気を出していきます。店で一番良い陸上用スパイクを買ってくれた兄の期待に応えたいと思うようになります。
練習後も積極的に残って練習するようになりました。また、練習をさぼりがちだった連も、刺激を受けて引っ張られるように励むようになりました。言葉や行動は、人を動かす力があるということを実感することができます。回りの人への一言は「ヨォ!」でも、自分も回りも良くしていくのだと思いました。
この小説は全部で3冊ありますので、読み甲斐があります。内容もよくある展開ですが、それゆえに読みやすいとも言えます。また、「読みどころ」は部活を通しての人間関係だと思いますので、部活動中の人には特に興味深いのではないかと思います。
時刻表2万キロ 宮脇俊三・著(角川文庫)
電気科2年 B

僕は電車が好きで、よく鉄道車両を見に行きます。本もそ
れに関係したものを沢山読んでいます。今回のこの体験記は、
友人に勧められて読みました。
筆者の宮脇俊三さんが、全国の鉄道を全制覇したときの記
録です。僕も将来そうしたいと思いますが、そんなに簡単に
出来ることではないので、本当に素晴らしいことだと思いま
した。
一つひとつの駅で出会った人との会話やその駅の特徴につ
いて記してあります。写真も絵もありません。しかし、北海道から順にどんどん一つひとつの路線の電車に
乗っていきます。その駅その駅の持っている雰囲気を味わい列車に乗り込み、乗り心地を「満喫」します。
筆者は普段は鉄道作家としての生活をしており、まとめて電車に乗っているわけではありません。時刻表
を見ることが好きな人で、時刻表を見ながら思いを巡らせています。都合がついたときに旅に出ます。
僕たちはこの本を読みながら「卓上旅行」をすることができます。
筆者には、シベリア鉄道や中国の旅の本もあります。シベリアの場合は軍事施設が線路の横にあって写真が
撮れないこともよくあったそうです。中国には、「良い列車」が沢山あるそうで、僕も是非乗ってみたいと思
っています。
狂乱家族日記 日日日・著(ファミ通文庫)
電気科1年 B

この小説は先にアニメの方を見ていて面白いと思っていました。その後書物もあることを知り、
書店に行きました。CMでファミ通文庫と聞いていたので、すぐに探し出すことができました。
翌日の朝読から読み始めました。この「狂乱家族」は、父・乱崎凰火(みだれざきおうか)、
母・凶華、長女・千花、次女・優歌、長男・銀夏、次男・雹霞の6人です。それに「三男」として
「帝架」というライオン、「月香」というくらげもいます。
登場人物はみんなユニークです。例えば、ライオンの帝架はしゃべります。くらげは怒ったり
笑ったりし、嬉しいと色が変わります。普通ではありえないような設定になっていますが、
ストーリーは真面目で納得がいくものです。ですから次はどうなるのかと、先に読み進めていく
のが楽しみです。
全部で9冊あり、僕は現在1冊目を読み終わったところです。次女はもともと家族だったのですが、
1冊目の最後で長女が家族になります。・・・と、ここまで書くとどんな家族なんだとお
思いの方もいらっしゃるでしょう。
関心のある方は、是非手に取って読んでみてください。
週間ベストセラーズ 文庫本 紀伊国屋書店
| 1 | 悩む力 |
(かん さんじゅん) 姜 尚中 | 集英社 | ¥680 |
| 2 | おつまみ横町 | 瀬尾幸子/ 編集工房桃庵 | 池田書店(新宿区) | ¥1000 |
| 3 | 察知力 | 中村 俊輔 | 幻冬舎 | ¥740 |
| 4 | コンサルタントの「質問力」 | 野口 吉昭 | PHP研究所 | ¥800 |
| 5 | 偽善エコロジー | 武田 邦彦 | 幻冬舎 | ¥740 |