施設紹介

未来を創る、
本物の機器がここに

工業高校の学びの主役は、教室の机だけではありません。中学校でいう技術室みたいな実習棟に並ぶ工作機械、火花を散らす溶接機、そしてミリ単位の設計を支える最新のコンピューターや測定機器。ここにあるのは、すべてプロの現場で実際に使われている「本物」の道具です。

初めて実習服を着て、機械のスイッチを入れる時の緊張感。図面が硬い金属から形あるものへと変わっていく驚き。その一瞬一瞬が、ただの生徒から「エンジニア」へと成長させていきます。
教科書だけで、知識を得るだけでなく、自らの手で触れ、失敗し、工夫を重ねる。この経験こそが、「技術」「技能」と「自信」の土台となります。

1. 工作実習など

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0.01mmの精度に挑み、
ものづくりの魂を研ぎ澄ます

実習棟の一角を占める工作機械エリアには、金属を削る機械(汎用旋盤)からプログラムで動く金属を削る機械(NC工作機械、マシニングセンタ)が並んでいます。

ここでは、金属を相手に、0.01mmの誤差も許さない精密な加工技術を学びます。

最初は機械の音に圧倒するでしょう。しかし、教員による指導のもとで基礎を積み重ねるうちに、硬い金属がまるで自分の手の一部のように、自由自在に形を変えていく感覚を掴めるはずです。火花の輝き、削るための油(切削油)の匂い。五感のすべてを使って「ものづくり」の本質に触れる、本校で最も熱気あふれるエリアです。

2. 電気・電子制御

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目に見えないエネルギーを操り、
社会のインフラを支える

電気・電子実習室では、私たちの生活を支えるエネルギー、高度に自動化された社会の「脳」となる制御技術を学びます。配電盤や、整然と配置されたシーケンス制御装置、コンピュータの数々。

目に見えない電気を自在に制御するための「理論」と、それを具体的に動かす「実践」を往復することで、複雑なシステムを構築する力を養います。これからの未来に不可欠なエネルギーマネジメントの最前線がこの教室から始まります。

3. デジタルデザイン・設計エリア

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一本の線から理想を形にし、
デジタルと現実をつなぐ

製図室やコンピューターによる設計(CAD)ルームは、創造力が形になる最初の出発点です。伝統的な手書き製図で「線の意味」を深く理解し、その上で最新の3D-CADなどを駆使して、バーチャル空間に建築物や製品を組み上げていきます。

出力される図面は、未来の街並みや新しい製品の設計図。さらに、3DプリンタやVR(仮想現実)技術を活用することで、デザインしたものを即座に可視化し、評価することも可能です。論理的な思考と自由な発想を融合させ、未来のスタンダードを設計するためのクリエイティブな空間です。

4. 自動車実習エリア

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エンジンの鼓動を聴き、
次世代のモビリティを形にする

自動車科の実習棟は、街の整備工場と同じ本格的な設備と、生徒たちの熱気が広がっています。ここでは、ガソリン車からハイブリッド車まで、現代のモビリティを支えるあらゆる技術が学びの対象です。

自動車実習は単に部品を交換するだけではありません。エンジンのピストン一つひとつの動きを理解し、mm単位の調整で性能を最大限に引き出します。そのプロセスを通じ、理論と実践が結びつく「真の技術」を習得し、3級自動車整備士を目指します。




安全第一・技術者としての
誇りを

実習室には「安全第一」の文字が掲げられています。機械を扱うことは、大きな責任を伴うからです。

本校では、安全教育を常に行い、生徒一人ひとりが安心して技術習得に専念できる環境を整えています。

「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の5Sを意識し、道具を大切に扱う心。
その積み重ねが、卒業後に社会から信頼される「本物のプロフェッショナル」を育てます。